KEY QUOTEこの記事の主となる言葉
即ち、真実に生きることを示したものではなくて、或る観念を以て、或る規範を以て、行為を規定したものである。
この言葉を読み解く
『少年文学私見』の本文で、直前の「そしてこの意図は、人はかく生きなければならないということから発したものでなく、人はかく行わなければならないということから発したものである。」を受けて置かれた一文です。
原文の直前と直後
直前の文は「そしてこの意図は、人はかく生きなければならないということから発したものでなく、人はかく行わなければならないということから発したものである。」です。
掲載した一文の後は「だからその教訓や道徳は、外から少年の心情を束縛することにだけ役立って、決してそれを明朗に活溌に躍り立たせはしない。」へ続きます。単独の標語として切り離さず、この流れの中に置かれた文章として読みます。
出典から確かめられること
このページで確認しているのは、『少年文学私見』の本文にこの一文があり、上記の前後関係に置かれていることです。
短い一文だけから、著者の生涯全体の信条や、別の作品での立場まで同じだとは断定しません。出典リンクから段落の続きを読めます。
生き方を考えたい時に読むなら
この一文を「生き方を考えたい」という関心から読む場合も、都合のよい部分だけを標語にせず、直前の論点と次に続く文章を一緒に確かめます。
今の自分に重なる部分と、作品が書かれた時代や文脈に属する部分を分けると、一文を正解として押しつけずに受け取れます。
READING NOTES
この言葉から持ち帰れること
- 出典は豊島 与志雄『少年文学私見』の本文
- 直前と直後の文を併記して、引用の位置を確認する
- 著者の全思想と決めつけず、作品内の一文として読む
出典を確認する
青空文庫で公開されている『少年文学私見』の本文を使い、この一文と直前・直後の文を照合しました。著者の生涯全体を代表する発言とは断定せず、作品本文に置かれた一文として掲載しています。
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