KEY QUOTEこの記事の主となる言葉

無実とは罪を犯していないことだが、徳とは悪い傾向に打ち勝つことである。
ウィリアム・ペン『孤独の果実』1693年編集部訳

この言葉を読み解く

害を与えなかった事実だけで自分を善いとせず、誘惑や習慣へ抵抗して選び直す働きを徳と呼びます。

『孤独の果実』に置かれた言葉

クエーカーの思想家ウィリアム・ペンは、投獄や植民地統治の経験を背景に、時間、言葉、友情、政治について短い箴言を残しました。断言の切れ味を、隣り合う格言の節度と併せて読みます。

害を与えなかった事実だけで自分を善いとせず、誘惑や習慣へ抵抗して選び直す働きを徳と呼びます。

「無実とは罪を犯していないことだが、徳とは悪い傾向に打ち勝つことである。」をどう読むか

この一節が向ける視線は、何もしない無難さと積極的な善を分けることです。短い言葉だけを万能な教訓にせず、ウィリアム・ペンが直面した時代と、文章の相手を含めて読む必要があります。

ここで問われているのは、気持ちの強さだけではありません。考え方を、判断、制度、習慣のどこへ移すかまで含めて初めて、この言葉は現在の選択に届きます。

今日の選択へ移す

何もしない無難さと積極的な善を分ける場面を一つ思い浮かべ、いま確かめられる事実と、自分が引き受ける行動を分けて書きます。大きな決意より、次の一回で変えられる手順を決めるほうが、名言を生活へ戻せます。

READING NOTES

この言葉から持ち帰れること

  • 害を与えなかった事実だけで自分を善いとせず、誘惑や習慣へ抵抗して選び直す働きを徳と呼びます。
  • 何もしない無難さと積極的な善を分けるという焦点から読む。
  • 『孤独の果実』の公開原文へ戻り、引用の前後も確かめる。

出典を確認する

Project Gutenberg公開の古典選集に収録された『Some Fruits of Solitude』抄録を参照し、原文の短い格言を編集部で日本語へ訳しました。

一次資料で原文を読む

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