KEY QUOTEこの記事の主となる言葉

「俺アもう今度こそア船さ来ねえッて思ってたんだけれどもな」
小林多喜二『蟹工船』1929

この言葉を読み解く

若い漁夫は二度と船へ来ないと思っていたのに、周旋屋に連れ回され、金を失って再び乗ることになったと語ります。

『蟹工船』での位置

『蟹工船』は、船上の過酷な労働を、個人の性格ではなく、住環境、賃金、監督、集団の力関係から描きます。

若い漁夫は二度と船へ来ないと思っていたのに、周旋屋に連れ回され、金を失って再び乗ることになったと語ります。

この一節が映すもの

意志が弱いから戻ったのではありません。借金や仕事の仲介が、他の選択肢を狭めています。

「繰り返す苦境を断ちたい」と感じる日に読むと、言葉の強さだけでなく、その前後で人物や語り手の視線がどう動いたかまで見えてきます。

今の暮らしへ置き直す

抜けたい環境があるときは、意思表示だけでなく、収入の空白、住居、紹介者との関係を支える外部の相談先を探します。

一行を万能な答えにせず、原文の場面と自分の状況の違いを確かめながら使うと、言葉を無理なく日常へ持ち帰れます。

READING NOTES

この言葉から持ち帰れること

  • 『蟹工船』の前後を読み、言葉が置かれた場面を確かめる
  • 意志が弱いから戻ったのではありません。借金や仕事の仲介が、他の選択肢を狭めています。
  • 抜けたい環境があるときは、意思表示だけでなく、収入の空白、住居、紹介者との関係を支える外部の相談先を探します。

出典を確認する

引用部分は青空文庫で公開されている本文と照合しています。前後の文章を読むと、一行だけでは見えにくい場面や語り手の立場を確認できます。

青空文庫で原文を読む

RELATED FINDS

この言葉から広がる8つの関連商品

上ほど作品に近く、下ほどテーマや読書時間へ広がります。ドンピシャの原典から、少しかすっている読書小物まで選びました。

ど真ん中原典『蟹工船』を読むこの名言が置かれた前後まで確かめられる、最も直接的な一冊です。Amazonで探す(広告) かなり近い現代語訳・注釈版から探す言葉遣いや時代背景が難しいときに、注釈を手掛かりに『蟹工船』を読み進められます。Amazonで探す(広告) 別の入口朗読・オーディオ版で聴く文字とは違う間や響きから、この一節と『蟹工船』の空気に触れる選択です。Amazonで探す(広告) 作家つながり小林多喜二の作品集へ広げる一作品だけでなく、別の時期や題材にも共通する小林多喜二の視線をたどれます。Amazonで探す(広告) 人物を知る小林多喜二の評伝・入門書生涯、時代、人間関係を知り、作品の言葉が生まれた背景を一段深く読みます。Amazonで探す(広告) テーマつながり労働と社会を考える本「繰り返す苦境を断ちたい」という今の関心から、文学以外の本へ読み道を広げます。Amazonで探す(広告) 文豪グッズ小林多喜二を感じる読書小物しおりやブックカバーなど、作家や文学をモチーフにした周辺商品まで探します。Amazonで探す(広告) 読書のお供持ち歩き用の文庫本カバー通勤や外出先でも、この作品を気兼ねなく持ち歩けます。 『蟹工船』を読む時間そのものを整えたい人へ。Amazonで探す(広告)
Amazonのアソシエイトとして、ことばの栞は適格販売により収入を得ています。