KEY QUOTEこの記事の主となる言葉
自己愛ほど、人を気持ちよくする追従者はいない。
この言葉を読み解く
自分を過大評価させる「痴愚」の働きを擬人化した箇所です。自尊心そのものではなく、検証を遠ざける自己賛美を笑います。
『痴愚神礼讃』・『格言集』に置かれた言葉
エラスムスは古典の格言を集め、人文主義の立場から教会と社会を風刺しました。『痴愚神礼讃』では「痴愚」自身に語らせるため、語り手の皮肉と著者の立場を分けて読む必要があります。
自分を過大評価させる「痴愚」の働きを擬人化した箇所です。自尊心そのものではなく、検証を遠ざける自己賛美を笑います。
「自己愛ほど、人を気持ちよくする追従者はいない。」をどう読むか
この一節が向ける視線は、自分に都合のよい説明を点検することです。短い言葉だけを万能な教訓にせず、エラスムスが直面した時代と、文章の相手を含めて読む必要があります。
ここで問われているのは、気持ちの強さだけではありません。考え方を、判断、制度、習慣のどこへ移すかまで含めて初めて、この言葉は現在の選択に届きます。
今日の選択へ移す
自分に都合のよい説明を点検する場面を一つ思い浮かべ、いま確かめられる事実と、自分が引き受ける行動を分けて書きます。大きな決意より、次の一回で変えられる手順を決めるほうが、名言を生活へ戻せます。
READING NOTES
この言葉から持ち帰れること
- 自分を過大評価させる「痴愚」の働きを擬人化した箇所です。自尊心そのものではなく、検証を遠ざける自己賛美を笑います。
- 自分に都合のよい説明を点検するという焦点から読む。
- 『痴愚神礼讃』・『格言集』の公開原文へ戻り、引用の前後も確かめる。
出典を確認する
Project Gutenbergで公開されている『痴愚神礼讃』と、その本文中で言及される『格言集』の代表句を参照しました。格言の来歴が古典に遡るものは、その点を記事内で補足しています。
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