KEY QUOTEこの記事の主となる言葉
同じさみしさ、同じくやしさ、同じ苦しさ、同じ悲しさの中に生きてこそ、相共に同じ幸福を味わうことができる。
この言葉を読み解く
『この子を残して』の本文で、直前の「孤児の心を知る者は孤児のみであろう。」を受けて置かれた一文です。
原文の直前と直後
直前の文は「孤児の心を知る者は孤児のみであろう。」です。
掲載した一文の後は「共に笑い、共に泣き、共に恐れ、共に働く、その真実の生活は、収容所の見掛けばかりの愉快な生活を送っている孤児にとって、限りない魅力を感じさせるものにちがいない。」へ続きます。単独の標語として切り離さず、この流れの中に置かれた文章として読みます。
出典から確かめられること
このページで確認しているのは、『この子を残して』の本文にこの一文があり、上記の前後関係に置かれていることです。
短い一文だけから、著者の生涯全体の信条や、別の作品での立場まで同じだとは断定しません。出典リンクから段落の続きを読めます。
苦しい時の視点を探したい時に読むなら
この一文を「苦しい時の視点を探したい」という関心から読む場合も、都合のよい部分だけを標語にせず、直前の論点と次に続く文章を一緒に確かめます。
今の自分に重なる部分と、作品が書かれた時代や文脈に属する部分を分けると、一文を正解として押しつけずに受け取れます。
READING NOTES
この言葉から持ち帰れること
- 出典は永井 隆『この子を残して』の本文
- 直前と直後の文を併記して、引用の位置を確認する
- 著者の全思想と決めつけず、作品内の一文として読む
出典を確認する
青空文庫で公開されている『この子を残して』の本文を使い、この一文と直前・直後の文を照合しました。著者の生涯全体を代表する発言とは断定せず、作品本文に置かれた一文として掲載しています。
青空文庫で前後の本文を読むRELATED FINDS
この言葉から広がる8つの関連商品
上ほど作品に近く、下ほどテーマや読書時間へ広がります。ドンピシャの原典から、少しかすっている読書小物まで選びました。
ど真ん中原典『この子を残して』を読むこの名言が置かれた前後まで確かめられる、最も直接的な一冊です。Amazonで探す(広告) かなり近い現代語訳・注釈版から探す言葉遣いや時代背景が難しいときに、注釈を手掛かりに『この子を残して』を読み進められます。Amazonで探す(広告) 別の入口朗読・オーディオ版で聴く文字とは違う間や響きから、この一節と『この子を残して』の空気に触れる選択です。Amazonで探す(広告) 作家つながり永井 隆の作品集へ広げる一作品だけでなく、別の時期や題材にも共通する永井 隆の視線をたどれます。Amazonで探す(広告) 人物を知る永井 隆の評伝・入門書生涯、時代、人間関係を知り、作品の言葉が生まれた背景を一段深く読みます。Amazonで探す(広告) テーマつながり「苦しい時の視点を探したい」日に読む本「苦しい時の視点を探したい」という今の関心から、文学以外の本へ読み道を広げます。Amazonで探す(広告) 文豪グッズ永井 隆を感じる読書小物しおりやブックカバーなど、作家や文学をモチーフにした周辺商品まで探します。Amazonで探す(広告) 読書のお供読み返す場所を残すしおり心に残った一節へ戻るための、いちばん小さな読書用品です。 『この子を残して』を読む時間そのものを整えたい人へ。Amazonで探す(広告)
Amazonのアソシエイトとして、ことばの栞は適格販売により収入を得ています。