KEY QUOTEこの記事の主となる言葉
地上のあらゆる生物のうちで、自分たちの生き死する社会についての科学をもっているのは人間ばかりである。
この言葉を読み解く
『現代の主題』の本文で、直前の「資本主義社会が西欧で確立した十九世紀に、その基盤としての生産関係を究明して、その矛盾とその合則の発展の過程を、共産主義社会の出現にまで追究した人間精神を、私たちは精美なものと…」を受けて置かれた一文です。
原文の直前と直後
直前の文は「資本主義社会が西欧で確立した十九世紀に、その基盤としての生産関係を究明して、その矛盾とその合則の発展の過程を、共産主義社会の出現にまで追究した人間精神を、私たちは精美なものと…」です。
掲載した一文の後は「芸術を創り、それを愛し、宝とする能力は人類にしかないのと同じに。」へ続きます。単独の標語として切り離さず、この流れの中に置かれた文章として読みます。
出典から確かめられること
このページで確認しているのは、『現代の主題』の本文にこの一文があり、上記の前後関係に置かれていることです。
短い一文だけから、著者の生涯全体の信条や、別の作品での立場まで同じだとは断定しません。出典リンクから段落の続きを読めます。
自分を見つめ直したい時に読むなら
この一文を「自分を見つめ直したい」という関心から読む場合も、都合のよい部分だけを標語にせず、直前の論点と次に続く文章を一緒に確かめます。
今の自分に重なる部分と、作品が書かれた時代や文脈に属する部分を分けると、一文を正解として押しつけずに受け取れます。
READING NOTES
この言葉から持ち帰れること
- 出典は宮本 百合子『現代の主題』の本文
- 直前と直後の文を併記して、引用の位置を確認する
- 著者の全思想と決めつけず、作品内の一文として読む
出典を確認する
青空文庫で公開されている『現代の主題』の本文を使い、この一文と直前・直後の文を照合しました。著者の生涯全体を代表する発言とは断定せず、作品本文に置かれた一文として掲載しています。
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